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人権擁護活動の推進及び人権尊重思想の普及高揚に寄与します

作者から寄せられたメッセージ

書家:小木良一(太法)氏からのメッセージ

書家:小木良一(太法)氏 制作風景写真

  世界人権宣言を読んで、強く生きたい、自由に生きたいと思った。二、三回読むと、強く生きている人、自由に生きている人、人を尊敬出来る人は偉いと思われた。筆を執ると、自ら文を口ずさみながら、あるときはたからかに、あるときはゆっくりと、声と筆とが一体になってきたことに気づいた。この文は人間讃歌で、生き生き溌剌と生きている人をたたえるうたごえとしたいと思ってきた。気が入ると、筆もトントンと弾んできて、書かれた文字に表情が出て、一つのものとしての存在を示してきたと感じてきた。

  相手のロス君は全く日本の文字がわからないが、書にはかなりの関心をもっている。そのうち、筆のリズムや私の気合いが彼にも伝わってきて、絵が大胆になり勢いも出てきて、二人の呼吸が合ってきたことがわかった。以心伝心とはこんなとき使われることばだと知って本当にうれしくなった。

  最後にタイトルも書こうということになり、手伝ってくれた東京学芸大学書道科生四年の五名と、彼と私の手の平の拓、それを鳥に変化させて、上に飛びたつようにみせた。私がその上に「世界人権宣言」と書き終えると、二人は握手、学生達から拍手が湧いてきた。私は彼を信じて先づ書きき、彼は私を認めてその上に絵を書いた。絵と書との間に違和感が少ないが、事前に相談を一切しなかったことも加えて述べておきたい。(1983(昭和58)年10月8日記)
(東京学芸大学名誉教授)


画家:オタビオ・ロス氏からのメッセージ

画家:オタビオ・ロス氏 制作風景写真

  私は、世界人権宣言の条項に画を付け始めるに当たり、この重要な宣言をより力強く表す方法をくふうしようと思いました。この作品の英語版、ノルウェー語版及び、ポルトガル語版による原シリーズは、今まで多くの国々で展示されてきました。

この方法で、私は、この宣言に込められている精神の普及に貢献しているものと確信しております。これらの全ての経験の中で、私が小木先生と最近作った日本語版が最も意味深いものであると思っております。私は、初めて、他の芸術家と芸術的作品を創り上げる喜びを分ち合いました。

小木先生にお会いし、知り合うことができたのは、私にとってすばらしい経験でありまして、小木先生には深く感謝いたしております。

この創意に富んだ計画に熱中していた人達すべての気持ちが、この計画を成功に導いた基礎となったものでありまして、ここに本当の協力と理解が実現されたすぐれたケースとなったのであります。

私は、この機会に、国連広報センターのデビット・エクスレー氏と小田信昭氏、人権擁護局の寺西輝泰氏、そして、共同到作者であり友人である小木良一氏に感謝の念を表したいと思っております。

私は、この作品を、法務省に預かっていただき、大変うれしく思っております。そして、皆さんの努力で、 この計画の所期の目的が十分に達成されることを確信しております。

どうもありがとうございました。(1983(昭和58)年10月26日記。原文は英語)